151.【TCK Home Interview】ゲスト80 松村 直美さん

投稿者: | 2022年12月12日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第80回目のインタビューは、松村 直美さんのお話です。

海外渡航歴 1回(単身渡独を含めると2回)

(日本・東京生まれ/ 3-6歳 ドイツ・ハンブルグへ家族で引越。現地幼稚園に通う/
小1-6年 東京・檜原村で公立小学校に通う/

中1 ドイツ・ハンブルグへ単身渡独。かつてのお隣さん宅に1年3ヶ月ホームステイを体験/
中2夏、日本帰国後、ドイツ学園(横浜)に編入/

高校・大学ともに日本で進学。大学卒業後、ドイツで社会人スタート/
現在は、東京・檜原村にて子育て奮闘中)


・幼少期のドイツ生活3年は、あまり覚えていない。
幼児期の自分はドイツ語に長けており、お友達の通訳も出来たと聞かされている。日本帰国後、数か月で言語は忘れてしまい、記憶も写真に置き換わっている。檜原村の小学校に通い、小さな村での学校生活は濃厚だが、同時にイジメ問題にも悩まされた。母よりドイツ行きの提案をされ、興味が湧き、ただ行きたい!と6年生の頃に決めた。

・ドイツでは日本人学校に通うも、同様なイジメ問題を察し、自ら現地校への転校を願い出た。
好奇心旺盛な時期でもあり、“なんとかやっていける!”という不確かな自信も自分を後押ししてくれた。3年滞在の予定VISA問題が生じ帰国せざるをない事態が発生した。折角、手にいれた居心地の良いドイツ生活を手放すのは嫌だったが、日本より迎えに来てくれた母の姿に安心した自分も認め、納得して帰国の途についた。

ドイツ学園(横浜)編入を決めてドイツ語環境に入るも、逆に、クラスに着いていくことに苦労した。
日本で生活するドイツ人の学校は進学校であり、そのレベルの高さに驚いた。高校はドイツ語クラスのある高校、大学も引き続きドイツ語を学んだ。大学卒業後、再びドイツへ渡り生活をしてみると、逆に自分は日本人であることを意識させられることとなった。ドイツ語は自分の一部であると同時に、日本人でありたくも、日本人になりきれない葛藤があったと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡視野が拡がったことが一番大きい影響。一つの場所に住んでいては得られない、外に出たからこそ自分を見つめることも出来たと思う。比較することで、視野を拡げることが出来たと思う。

と語られる直美さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。直美さんのTCK体験をお楽しみください。

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