103.【TCK Home Interview】ゲスト54 石井 千佳さん

投稿者: | 2022年1月10日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第54回目のインタビューは、石井 千佳さんのお話です。

海外渡航歴 2回
(日本(広島県)生まれ / 幼少期、千葉・東京で育つ/
小3―中学1年 シンガポールの日本人学校に通う/

中学2年帰国後、東京の公立中学に編入/ 高校・大学と日本で生活/
結婚後、タイ・バンコクで7年間海外生活。現在は3児の母として子育て奮闘中。)

・シンガポールでの海外生活は、楽しくて仕方なかった。
シンガポールではお弁当生活が始まり、日本での給食から解放されて嬉しかった。環境の変化を感じる暇もなく、現地の生活に馴染んでいった。一方、小学高学年になると、現地での日本人批判(バスの広告)に心を痛めることもあり、多文化における日本人である自分を意識するようにもなった。

・日本帰国が決まると、号泣する自分がいた。
シンガポールの仲間と一緒に、修学旅行に行けないことが何よりも悲しかった。シンガポールの夏の気候、現地の人々の温かさが大好きであり、そこを離れるのは辛かった。

・中学生活ではイジメも体験した。学校の先生の評価にも大きな違和感があった。
当初は帰国生を物珍しく扱い歓迎してくれたが、時が経つにつれて、物がなくなるようなイジメも受けた。負けてはいけない!と学校を1日も休まないことを心に決めた。空を見上げては、シンガポールの楽しい想い出と友人たちを支えにしていた。現状に堪えながらも、逆に自由を求めて、自分に相応しい高校選びに繋がったと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡自分が苦しいと思った時でも、心の中に「宝物」を持ってさえいれば、それ自体が自分の力になることを学んだ。拠り所があれば強くなることが出来ると思う。

と語られる千佳さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
千佳さんのTCK体験をお楽しみください。

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