039.【TCK Home Interview㉒】穂坂 文子 さん

投稿者: | 2020年10月19日

元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。

元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第22回目のインタビューは、穂坂 文子さんのお話です。

海外渡航歴1回
(父(パラオ人)&母(日本人)を持ち、パラオ生まれ/ 0-5歳 パラオで育つ /
5歳より日本(東京)インターナショナルスクールに通う/ 日本の大学に進学/
大学卒業後、日本の商社に勤務/ 現在(28歳)パラオ在住・パラオの法人に従事している)

日本での生活は、インターナショナルスクールで育つ。
日本にあるインターナショナルスクールでは、英語が主に使用されるため、日本語は同居していた日本人の祖父母から教わることも多かった。日本語の習得のためにも、公文に通った少女時代がある。

いつかパラオに「恩返し」をしたい想いを、ずっと抱えていた。
パラオへ留学(勉強)する考えはなかったが、就活する頃から、パラオで仕事をしたい想いは頭の片隅にあった。アイデンティティーのベースの部分では、パラオが占める部分が大きかったと思う。

海外移動がもたらした影響は、あまり感じたことはなかった。
毎年夏休みにパラオで生活し、パラオを吸収することは、パラオを再確認するのに丁度良かった。この生活様式は、自分のアイデンティティーを育むのに必要だった。

両国の文化の揺れを感じているのは、正直、「いま」かもしれない。
学校環境や友人たちにも恵まれ、お互いを理解するためのTCK教育は受けていた。
高校時代に“両方でいいんだ!”と整理を付けられたのを覚えている。

しかし、強いて言えば、パラオで生活する現在遅れたきた悩みとして
一種の“クライシス”を体験しているように感じる。
パラオにいるから悩みは生まれるが、逆に再確認もできる機会がある。
時間はきっと解決してくれると信じている。

と語られる文子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
文子さんのTCK体験をお楽しみください。

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