元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。
元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第22回目のインタビューは、穂坂 文子さんのお話です。
・海外渡航歴1回
(父(パラオ人)&母(日本人)を持ち、パラオ生まれ/ 0-5歳 パラオで育つ /
5歳より日本(東京)インターナショナルスクールに通う/ 日本の大学に進学/
大学卒業後、日本の商社に勤務/ 現在(28歳)パラオ在住・パラオの法人に従事している)
・日本での生活は、インターナショナルスクールで育つ。
日本にあるインターナショナルスクールでは、英語が主に使用されるため、日本語は同居していた日本人の祖父母から教わることも多かった。日本語の習得のためにも、公文に通った少女時代がある。
・いつかパラオに「恩返し」をしたい想いを、ずっと抱えていた。
パラオへ留学(勉強)する考えはなかったが、就活する頃から、パラオで仕事をしたい想いは頭の片隅にあった。アイデンティティーのベースの部分では、パラオが占める部分が大きかったと思う。
・海外移動がもたらした影響は、あまり感じたことはなかった。
毎年夏休みにパラオで生活し、パラオを吸収することは、パラオを再確認するのに丁度良かった。この生活様式は、自分のアイデンティティーを育むのに必要だった。
・両国の文化の揺れを感じているのは、正直、「いま」かもしれない。
学校環境や友人たちにも恵まれ、お互いを理解するためのTCK教育は受けていた。
高校時代に“両方でいいんだ!”と整理を付けられたのを覚えている。
しかし、強いて言えば、パラオで生活する現在遅れたきた悩みとして
一種の“クライシス”を体験しているように感じる。
パラオにいるから悩みは生まれるが、逆に再確認もできる機会がある。
時間はきっと解決してくれると信じている。
と語られる文子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
文子さんのTCK体験をお楽しみください。
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