124. 人間関係と投影

投稿者: | 2019年9月30日

「投影」という言葉を聴いたことがありますか?

本日は、心理学でよく使われる「投影」という考え方をご紹介します。一般的な「投影とは」、ある物の存在や影響が、他の物の上に現れ出ることを指します。

心理学上での「投影」とは、自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。つまり、自分の中にある受け入れたくない不都合な感情や衝動を、他人のものだと思い込むことです。

例えば、自分が同僚の一人を嫌いだとします。他人を嫌う自分の感情を認めたくないために、「相手が私を嫌っている」と自分の感情を相手に押し付けて自分の好ましくない感情を「なかったこと」にしようとする“こころの働き”が投影です。非常に人間くさい働きですよね。人間関係の奥深さとも言えます。


【番組でご紹介した概念】
1.バランスの良い状態
・等身大の自分を認識できている場合→ 良い部分も、悪い部分(理想的ではない部分)も併存できている。

2.バランスに偏りがある状態
・こうあるべき論が強い場合→ 自分の存在価値が全て正しいかのように限定的である。また、自分の価値観が一番良いという段階にとどまらず、異なる価値観を持っている人間はすべてダメと否定します。他の価値観を持った人を認めることができなくなってしまいます。

☛上記2の場合、投影が生じやすいと言えます。自分の価値観の偏りを理解することも、人間関係改善に有益な方法です。


【ポイント】
★投影。“まさか?”と思うような概念かもしれません。だれもが使っている防衛方法の一つです。特定の人間関係に長く悩んでいる場合は、自分を少し疑ってみるのも一つの方法です。そこから、新しい局面や関係性が生まれるかもしれません。
「今日もいろんな氣もちにありがとう!」


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