148.【TCK Home Interview】ゲスト79 中桐 兵衛さん

投稿者: | 2022年11月21日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第79回目のインタビューは、中桐 兵衛さんのお話です。

海外渡航歴 1回

(日本・神戸生まれ/ 小3-中2 アメリカ・サウスカロライナ州へ引越。現地校に通う/
中2・夏 日本・神奈川県川崎市に引越。公立中学に転入/

高校・大学ともに日本の学校に進学。大学で法律を専攻。司法試験に6回挑戦するも断念/
20年以上にわたり、監査法人・グローバル企業を舞台に内部監査の仕事に従事)


・内向的な少年が突然アメリカ行きを言い渡された。現地では、分からないことだらけだった。
アメリカの現地校で、初めて0点を採った。悔しくて、答案用紙をビリビリに破いたことを覚えている。その後、父親に勉強を見てもらったり、家庭教師も付けたりと、英語を含めた勉強に一生懸命取り組んだ。問題が解消されるのは、2年ほどの時間を要した。

・中学時代は学校生活が楽しかった。日本への帰国が決まると、“さびしさ”を覚えるほどになっていた。
アメリカの学校生活が楽しくなった契機は、小6でGifted & Talentedのクラスに選ばれたことである。好奇心を育ててもらった体験だった。中学ではオールAを採り、2年間継続したことが自信となった。日本の公立中学に編入すると、違和感を覚える出来事が多く戸惑いを覚えた。体育祭の組体操や男女の接し方がそれに当たる。日本に慣れるのに、これも2年あまり必要だったと振り返る。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡人間関係を創り出す上で、海外生活5年の経験が、どこかで邪魔になった側面があると考えている。特別なTCK体験は、本当の意味では理解されず“孤独”を抱えていたと思う。逆に言えば、誰しも自分の話を聴いてもらいたいという表れであり、一人一人のストーリーを持っている。それを大事にしていきたいと感じている。多くのカルチャーショックを通じて、この貴重な視点に気付かせてもらったと思う。

と語られる兵衛さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。兵衛さんのTCK体験をお楽しみください。

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