元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第60回目のインタビューは、伊藤 隆一さんのお話です。
・海外渡航歴 2回
(日本・東京生まれ / 2-5歳 フィリピンで育つ/
小6―中2 ポーランド・ワルシャワに引越。
日本人学校(半年)→インターナショナルスクール(1年半)と2校に通う/
中2 日本・東京に帰国(公立中学に編入)/
高校・大学共に日本で進学。現在、JICAに勤務。)
・幼少期のフィリピンの生活は、楽しい記憶しかない。
ビレッジという塀に囲まれた完結した生活空間で暮らしていたこともあり、安心安全な環境でのびのび育った。現地のドライバーさん、お手伝いさんに触れ、タガログ語も達者だったと聞いている。
・2度目の海外移動はポーランド・ワルシャワの地だった。日本人コミュニティは小さく、毎日が不思議な感覚だった。
最初の半年は日本人学校に通った。学校は日本にいながら、外部はポーランドの異国。この2国間を毎日行き来しているようなギャップを感じていた。さらに、インターナショナルスクールに転校すると、輪をかけて「英語」の空間に飛び込んだような感覚だった。結果、外界とかかわりたいという衝動が生まれた自分があり、性格にも良い意味で影響を与えたと思う。
・公立中学校に編入後、カルチャーショックを受けた。
同じ日本語を話し、同じ地域に生活するも、異なる何かを感じていた。日本の友人たちにはポーランドは全く知られていないことが、逆に適応には功を奏したと振り返る。ポーランドのインターで経験を活かし、、自分から新しい環境に飛び込んでいくことを積極的に出来たと感じている。
・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡積極的にコミュ二ケーションをとる必要性を学んだ。相手を知り、多様性を受け入れる素地が出来たことが、感受性を豊かにして、他者と関係を創る積極性も育めたと感じている。
と語られる隆一さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
隆一さんのTCK体験をお楽しみください。
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