100.【TCK Home Interview】ゲスト53 産前産後セラピスト/ 坪野谷 知美さん

投稿者: | 2021年12月20日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第53回目のインタビューは、産前産後セラピスト/ 坪野谷 知美さんのお話です。

【知美さんオンライン情報】
・NPO法人Mother’s Tree Japan
(在日外国人女性の産前産後サポートと多文化共生子育て)
https://mothers-tree-japan.org


海外渡航歴 1回
(日本(栃木県)生まれ / 6歳、香港に引越。小学校は香港の日本人学校に通う/
小学5年よりイギリスへ異動。/イギリス行きの前の1か月間、初めて栃木の小学校生活を体験/

小学5年-中学2年、イギリスの日本人学校に通う/
中2帰国後、私立女子中学に編入/ 中学・高校・大学と日本で生活/

現在は産前産後セラピストとして、在日外国人女性のサポートを手掛けている)

・香港での海外生活は、時代の影響もあり、とても厳しい環境の中で育った。
中国文化+イギリス文化が織りなすチャンプル(混在)の社会は、たえず日本人というものを考えさせられる環境だった。自由に出歩ける環境ではなかったため、常に緊張状態だったと思う。

・イギリスに異動すると、香港とは別の意味で厳しい環境下の生活だった。
同じ日本人学校に通うも、香港とイギリスでは通う日本人のお友達のタイプが異なっていた。イジメのような体験もしたため、辛い時代だったと振り返る。
 

・自分のルーツを強烈に探しつづける自分がいたと思う。
日本帰国後は友人に恵まれ、上手く適応していった。一方、多くの異文化を体験した自分の中に生まれた葛藤は、常に外に出してはいけないと隠していた。日本の同調圧力を感じ、濁流に呑まれそうになりながら焦っていたのだと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
2年前に立ち上げた在日外国人の産前産後サポートのお仕事を通じて、結果的に自分自身のルーツを話す機会が多くなった。そのこと自体が、日本人アイデンティティーへの悩みを吹っ切るきっかけになったと思う。実母への感謝の気もちと共に、所在のなさを感じる自分は逆にクリエイティビティーに繋がっていることを認められたのだと認識している。

と語られる知美さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
知美さんのTCK体験をお楽しみください。

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