099. 悲嘆の扱い方

投稿者: | 2021年12月13日


本日は、NY在住:麻衣子さんとお贈りするTCK Podcast。
オープニングトークは、「父からの誕生日プレゼント 」♬です。

悲嘆の扱い方

前回(第97回)は悲嘆を慰める際に、その気持ちをありのままを認めるどころか、励ましてしまう大人の側面をお話しました。しかしながら、励ましは悲嘆を否認してしまう可能性があります。

悲しい気もちは、「かなしい、つらい。」「そうか、そうか、辛いよね」とただただ聴いて認めてあげることが如何に大切かというお話をしています。

大人が選んだ海外生活や駐在の自分たちにおける意味を語ることは、何ら問題はありません。親の価値観を紹介することは、とても意義のあることであると思います。しかしながら、それが絶対的に正しいのではなく、その生き方には哀しみも伴うことを大人が認めてあげることで、子どもたちのパワーになると思います。

【参考図書】
デビット・C.ポロック&ルース=ヴァン・リーケン(2010).サードカルチャーキッズ
―多文化の間で生きる子どもたちー スリーエーネットワーク

TCK Podcast 【今週のポイント】

★悲嘆の扱い方

良い悲嘆と悪い悲嘆があるといいます。その差異は、TCKの子どもたちが失った物への寂しさを声に出していうことができるか否かです。大人(親)が一緒に感じてあげること以外に十分に感じ切ることはできません。

これもTCK体験の一つになるのです。それを経てTCKたちがさらにパワーを出せる!と知ったら、親・大人である皆さんにも哀しみに浸る勇気が湧いてきませんか?哀しみは存在するたしかな感情です。

「今日もTCKの氣もちにありがとう!」

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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子

資格:公認心理師、臨床心理士
プロフィール
父親の海外赴任より幼少期(5-8歳)時代、米NYで育つ。アジア人意識を強く根づかせたNY生活より、大学では中国語専攻。中国安徽省短期留学。大卒後、自動車会社やコンサルタント会社に勤務。

産業カウンセリングに出逢い、臨床心理学に学ぶ。臨床心理学大学院修士課程修了。
行政機関で家族支援を経験して、現在は一般社団法人育ちネット多文化CROSSで主に家族支援、TCK(帰国子女)サポートを手掛けている。精神科クリニックにおいても臨床活動継続中。3人娘の子育て奮闘中!www.crossactnet.com

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