元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第49回目のインタビューは、Danau Tanuさんのお話です。
【Danau Tanuさんオンライン情報】
◆ Danau Tanu- Growing Up in Transit- International Education & TCKs
https://danautanu.com
・海外渡航歴 3回
(中国系インドネシア人の父親、日本人の母親のもと主にインドネシアで育つ/
カナダ生まれ/ 0-3歳 カナダで育つ/
3歳―小学5年 インドネシアのインターナショナルスクールに通う/
12歳(小5再履修)日本の公立小学校生活を1年間体験する/
13歳―高校2年 インドネシアのインターナショナルスクールに再度通う/
高校3年 シンガポールで生活する/
4つの大学生活を経て、現在は人類学者として豪・パースに居住)
・小学校のほとんどの時間を、白人社会中心のインターナショナルスクールで育つ。
「わたしのお母さんは、何故ブラウニーを作れないのだろう?」と朧げながら、外の世界と自分の家庭の違いを感じていた。
・日本での小学校生活は、孤立していた。
上下関係の厳しい日本社会(女子の世界)に慣れなかった。孤立していた自分がいたが、当時、日本人である母親に相談することを思いつかなかった。図工の授業中、英語で話したい自分の想いを日記に綴っていた。
・インターナショナルスクールでも、自分が所属する世界が定まらないことがとても辛かった。
久しぶりに戻ったインターの学校生活でも、感覚的に英語がスッと話せない自分にショックだった。高校時代になると、グループ分けは明確になっていた。欧米グループでもなく、日本グループでもない自分だが、韓国グループに所属していた自分がいた。今となっては自分自身の特異性がそこにはあったのだと感じる。
・海外生活がもたらした影響は何ですか?
子ども時代には分からずに、大人になってから理解したことに、文化の混じり合いは自分自身の「当たり前」であったことだ。例えば、結婚を例に挙げれば、自分にとっての結婚は国際結婚に該当する。多文化に生きる自分を意識したことだと思う。文化について悩んでいる子を見つければ、すぐに手を差し伸べたい自分がいる。
と語られるDanauさんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
DanauさんのTCK体験をお楽しみください。
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子
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