元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第48回目のインタビューは、野田 順嗣さんのお話です。
・海外渡航歴 2回
(日本(和歌山)生まれ /小学1年-6年 米・シカゴ日本へ引越。現地校に通う/
中学1年時、 日本に帰国後、公立中学校に編入/公立高校(都立東京国際高校)へ進学/
大学は再びシカゴにある大学へ進学。ジャーナリズムを専攻/
現在は、日本(東京府中市)在住)
・好奇心旺盛の少年だったが、アメリカに行くことは不安の方が大きかった。
「アメリカで生きていけるのかな?」とした漠然とした不安があった。一旦、現地の生活に入り込むと、溶け込むのは早く、友人にも恵まれた。アメリカ人の友達に遊び方を教えてもらい、本当に楽しい時間だった。少年期はアメリカ生活を謳歌したと思う。
・日本への帰国が決まり両親から伝えられると、「哀しみ」しかなかった。
近い将来、自分の帰国はいずれ生じることとして、頭では理解していた。アメリカ生活を続けたい、此処に残りたい!という強い気もちがあった。その強い想いが、その後の日本での生活を大きく左右したと思う。英語を忘れない努力、英語を学べる高校選び、そして、アメリカの大学へ進学する道へと繋がった。
・米大学生活は、決して楽しいものではなかった。大きな成果を得られたと満足している。
オリエンテーションでのディスカッションに歯が立たなかった自分は、大きなショックを受けた。危機感が募り、号泣したのを覚えている。ストイックに勉強(課題)に取り組み、記者活動を重ねる4年間だった。それが功を奏して、最後には表彰されるに至り、「やれば出来る!」と自分を証明できたことが嬉しかった。
・海外生活がもたらした影響は何ですか?
子ども時代をいっぱい遊んで謳歌できたことが大きなステップとなった。そこで培ったベースが肥やしとなり、ストイックに挑戦する自分を創ったと思う。モチベーションを維持したら、やれないことはないと思う。
と語られる順嗣さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
順嗣さんのTCK体験をお楽しみください。
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
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