元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第44回目のインタビューは、嶋尾裕幸・有美子夫妻のお話です。
【嶋尾 裕幸さん プロフィール】
・海外渡航歴 1回
(ブラジル・サンパウロ生まれ /
0-15歳 ブラジル育ち。日本人小学校・中学校に通う/
日本帰国後、高校は日本で進学。大学はロシアに進学/
その後、日本に帰国して現在に至る)
【嶋尾 有美子さん プロフィール】
・海外渡航歴 1回
(日本愛知県生まれ / 幼稚園時代、横浜へ引越/
小学6年―高校1年 米シカゴへ引越。現地校に通う/
日本に帰国後、高校・大学は日本で進学。現在に至る)
・当時、TCKの自分が体験した、感じていた印象的なエピソードを教えてください。
(裕幸さん)
両親の教育方針として、子どもを日本に戻したいという強い想いがあった。日本人学校に通っていたこともあり、自分自身も日本に大きな憧れと期待を持っていた。日本人の友人が持ち込むゲームやお菓子は、非常に魅力的だった。
(有美子さん)
中学に進学すると思っていた矢先、突如のアメリカ行きが決定された。引越は嫌で、アメリカの現地校に通うも英語も分からず、混乱した状態が続いた。一方、何もできない自分から、徐々に英語を理解して適応できる自分になるにつれ、本当に楽しい生活へと変わっていった。
・海外生活がもたらした影響について教えてください。
(裕幸さん)
世の中は多様性に満ちていることを学んだ。周りに合わせながらも、自分を主張するバランス感覚を養ったと思う。
(有美子さん)
海外で生活することで、日本人である自分を意識する経験が出来た。この意識は大きいと思う。
・TCK同士のカップルについて、どう感じられていますか?
(裕幸さん)
個人的には、とてもお薦めしたいと思う!幼少期・学童期の海外体験は、多様性を理解しているベースがあるので、寄り添うという観点でプラスだと思う。
(有美子さん)
一概には言えないが、幼いころの体験は価値感・感じ方に大きな影響を与えていると思う。お互いが同じような体験を有していることは、安心感が得られていると思う。
と語られる裕幸さん&有美子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
お二人のTCK体験をお楽しみください。
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