069.【TCK Home Interview】ゲスト㊲ 山縣 大輔 さん

投稿者: | 2021年5月17日

元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。

元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第37回目のインタビューは、山縣 大輔さんのお話です。

海外渡航歴3回
(日本生まれ / 0-5歳 東京育ち / 5歳―小学4年  米LA 現地校に通う(補習校通わず) /
小学4-中学2年  日本東京に戻り、公立学校に通う/

中学2年-高校3年 ベルギー・ブルッセル インターナショナルスクールに通う/
大学 アメリカで進学するも、中退/

その後、ベルギーでフリーターを経験(6ケ月)/
日本に戻り、日本の大学に進学する。/現在、外資系企業に勤務)

日系人の幼稚園教諭の存在のお陰で、英語がスムーズに習得できたと感謝している。
日本人1人というストイックな環境の中で、日系人の先生のお陰で適応が比較的スムーズだったと振り返る。どうしても英語がわからない場面では、日本語で教えてくれた先生だった。2年前にもロスで再会でき、現在も交流が続いている。

日本に戻ると、“目立ちたくない”自分がいた。
珍しくみられることに反発を感じていた。英語を忘れたかった。
そうすれば、日本の環境に順応できると思っていた。
「みんなと同じ」でありたいという意識を強く持ち、周りに合わせていた。

・ベルギーではインターナショナルスクールに通ったことより、
逆に自分の日本人としての意識を強く持つようになった。
再び海外に移動することに大きなギャップを感じたが、いろんな人種がいるインターナショナルスクールで過ごすと、日本人である自分を意識するようになった。一方、ベルギーという国自体はほとんど知らない。仏語がわからないため、英語でなんとかやり過ごしていた。

国際関係学を学ぶために進学先にアメリカを選ぶものの、自分が描いていたものと全く異なった。
アメリカを中心にした授業を受ける中で、日本を知らない自分や、日本人であることを深く考えるように至った。結果、自分の選択肢が誤りだったと方向転換をする。一旦、両親がいるベルギーに戻り、日本の大学進学を最終的に決めた。結果、現在でも繋がりの深い友人たちに恵まれている。

 

海外移動により得られた最大なるものは、先入観を持たずに相手と話せる意識や能力だと思う。
海外生活の中で、自分が先入観をもって人に見られたこと経験が、自分を見直す契機となった。自分にも先入観が存在するのかと自己点検する意識を持てた。話す相手にバイアスを持たずに話せることは、海外生活がもたらしたギフトだと感じる。

と語られる大輔さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
大輔さんのTCK体験をお楽しみください。

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