【思春期講座】ZOOMオンライン講座_開催報告

投稿者: | 2021年2月12日

[開催報告] 2021年 ZOOMオンライン思春期講座

2021年2月9日(火)

日野市主催「思春期講座」(全2回)
参加者6名とZOOMオンラインで繋がり、講座を実施しました。

ファシリテーター:初田 美紀子(臨床心理士)
コファシリテーター:竹村 洋子

第2日目(2月9日)はオンラインだからこそ出来ること、家族写真を共有することで、家族のあり方を考える時間となりました。

ZOOMオンライン 思春期講座(2日目)詳細

上記は当日のアジェンダです。
ZOOMオンライン形式で繋がり学び合うことの楽しさを更に実感できたと思います。オンラインの可能性を深く感じています。

参加者の中には、パワーポイントでスライドショーを作成してくれた方もおられ、自らのストーリーを発信(表現)する意欲を感じられる2時間でした。

参加者の声 ~抜粋~

【参加者Aさん】
・青年期(思春期)の只中にいる子供たちは、イライラした当たり前!悩んで当たり前!行ったり来たり、も当たり前!辻褄合わないじゃん!…も当たり前!…そう思うととっても気が楽になりました…!
そして、五月雨登校を数年間、続けている息子のことでは、苦しくて苦しくて、何度、怒鳴りつけてしまったり泣いてしまったりしたかわかりませんが、ようやく息子の声なき声〜オレは大丈夫だから!〜が聞けたようにも感じられた2日間でした…!

私が私であって、いつでもここにいるから、いつでも帰っておいでー!…という心で在ること、そして息子を宇宙一、大事に思っていたら、もうそれだけで大丈夫!…と、ちょっと大袈裟ではありますが、感じることも出来ました…!初田先生、ご一緒くださった皆さま、本当に、ありがとうございました…!

【参加者Bさん】
・思春期の重要性。以前から本などで知識として知ってはいましたが、自分の思春期を振り返ることで、リンクしたというか、よりリアルに感じることができました。 エリクソンの生活周期は面白かったです。できれば三回講座を受けたかったなと思いますが、zoomでも二回でも十分受けごたえがありました。

講座だけではなく、アウトプットとフィードバックを受ける、また人にフィードバックすることによって、考える機会ができ、より自分に落とし込める感じがしました。他者がいないと気がつけない事も多く、人の輪の中で育ち合うことの重要性をより強く感じました。ありがとうございました。

 

【参加者Cさん】
・3回の講座が2回となり、残念でしたが、今回リモートでも開催していただき、良かったです。 もう子どもの年齢もあり、受講できなくなってしまうので、もっと前からこういう講座があったらよかったのになと思います。 ACTも参加したかったし、この世代はあまりそういうのが充実してなかったので、今のお母さん達が羨ましいです。

リモート受講は、介護中なので、出かけていくとなると前後の時間や留守を家族に頼むなど負担が増えてしまうが、時間になって家の中で、受けられて私にとってはとても良かったです。 ただ、なにぶんリモートに慣れておらず、家族の助けを借りてやっとzoomなるものに初参加できましたので、私のように機械音痴の方がいらしたら参加は、難しいかもなとも思いました。何かそういう方にも参加しやすくリモートに対する援助があったらいいかもと思いました。

【参加者Dさん】
・子供がどんどん変わっていっても、その中で慌てるのではなく、 外から自分の家族の立ち位置や関わりを落ち着いて見て考えてみると見えてくるものがありそうだし、落ち着いていられそう。時間がもう少し欲しかったです!

【参加者Eさん】
・子供、家族、それぞれの発達課題が分かり、「思春期とは何か」を少し理解できたかなと思います。また、グループワークで他の人の考えや経験談を聞き、共有し合えた事も良かったです。漠然と悩んでいた子供の行動や言動も、思春期特有の理由や課題があることが分かりました。 親は、適度な距離感をもって柔軟な対応をしつつ、子供の安全基地になって、見守っていけたらと思います。

【参加者Fさん】
講座を受ける前は、思春期はイライラする子どもとのバトルのような漠然としたイメージでした。 そんなふうに育っていきそうにない様子の目の前の息子をどうしたものか?という悩みもありました。 どうしても自律のことばかりに頭が行っていて、自律させるにはどうすれば?家から追い出せばいいのか?この時期に何が育ってほしいのかは、あまり意識していませんでした。

今回の講座では、親とのバトルの経験をちゃんとしてこなかった事でのしんどさもあるなということに気がついて、親の否定したい部分は否定していっていいんだと思っています。これから反抗期を迎えることもありだと気付かされたことは、救いになります。

  

また、思春期に向けての家庭づくりや家族関係の捉え方を教えてもらったことで、漠然とできそうという自信が湧いてきました。 初田さんが、ご自身のお嬢さんたちの話をしていただいたことで、より具体的にイメージしやすかったし、参加者の方の体験談をお聞きすることで怖いイメージしかないところが、ほぐれていった感じがします。

また、自分の話や家庭の話を披露することで、第三者の視線で見ることができて捉えやすくなりました。 写真を選ぶ際にも、家族の距離感を意識して見ると、上の子は本当に一人にしてしまったな悪かったこんなに頑張らせて来たんだなと反省しました。・・・・・状況を整理する手助けをこれから離れていく時期だからこそ、やっていこうと思いました。

思春期の子育ては、思春期のはじめ・中盤・成熟期のそれぞれに悩みや葛藤があるように思うのでその時々で受けられるといいのかなと思いました。

【思春期講座】ファシリテーターより振り返り

思春期講座は、第2次性徴を迎えるお子さんとご自身(親)の距離感を考える講座です。

幼児期の子育て VS 思春期の子育て

どちらも大事でありながら、親の接し方も変化させる必要があります。その答えも一様ではないから難しいのですよね。

本講座では、オンラインでありながらも写真や図を使うことで、可視化されることで得られる効用の大きさに驚きました。気付けること、感情が沸き起こるリアルさも証明でき、何よりもの成果です。

また、自分の実感を得ることのみならず、グループの仲間からフィードバックが得られることで、気づきも大きいと感じました。仲間に相当励まされたのではないでしょうか?

仲間が繋がる大切さ、異なる視点が得られるグループワークの重要性を、本講座でも実感しました。本当にありがとうございました。日野市の皆さんと、またどこかで繋がれたら嬉しいです!

一般社団法人育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田 美紀子


資格:公認心理師、臨床心理士
プロフィール
父親の海外赴任より幼少期(5-8歳)時代、米NYで育つ。アジア人意識を強く根づかせたNY生活より、大学では中国語専攻。中国安徽省短期留学。大卒後、自動車会社やコンサルタント会社に勤務。

産業カウンセリングに出逢い、臨床心理学に学ぶ。臨床心理学大学院修士課程修了。
行政機関で家族支援を経験して、現在は一般社団法人育ちネット多文化CROSSで主に家族支援、TCK(帰国子女)サポートを手掛けている。精神科クリニックにおいても臨床活動継続中。3人娘の子育て奮闘中www.crossactnet.com
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