033.【TCK Home Interview⑲】児玉 伸吾 さん

投稿者: | 2020年9月7日

元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。

元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第19回目のインタビューは、児玉 伸吾 さんのお話です。

海外渡航歴2回
(英ロンドン 生まれ/ 0-4歳 ロンドンで育つ /
4-14歳 横浜 (公立小学校⇒私立中学に進学)/
中学3年時、カナダ・バンクーバー 現地校に通う/
18歳 大学(ICU)進学のために日本に帰国 )

幼少期を過ごしたロンドンは、うっすらとした記憶でしかない。
日本に移動した4歳、普通の日本人の子と同様に、幼稚園に通い、不自由さは感じていなかった。

 

TCK体験が訪れるのは、中学3年時。
父親の海外赴任が決まり、家族会議が催された。個人の意見を尊重する両親の方針の下、カナダへ全員が引越をするか否かを話し合った。

結果、家族が離れ離れになりたくないため、家族全員がカナダへ引っ越しを決めた。自分自身も、「面白そうだ」と楽観的な性格が功を奏していた。

バンクーバーは、多国籍の人々で溢れていた。
劇的な環境変化を経験し、最初の半年間は思い悩むことは多かったと記憶している。誰も知らない、言語が通じない環境の中で、学校ではESLクラスから、とにかくレギュラークラスに受かりたいと頑張っていた。

集大成として、現地の大学を受験した。自分がどこまで通用できるのか試したくて受験し、合格通知を手に出来た時はとても嬉しかった。

大学は結果的には、日本の大学ICUを選んだ。
当時の自分の氣もちとして、日本にタッチベースしたかった。想い描いたキャンパスライフは楽しすぎる反面、カナダで一緒に切磋琢磨した友人たちをいつも思い浮かべる自分もいた。大学生活は、両極端の想いで揺れる時期でもあった。

海外生活は、多くの視野・視点を自分に与えてくれた。
多国籍の社会を当たり前と思える感覚を獲得できたことは、自分の人生を豊かにしてくれたと考えている。

また、時間の経過と共に、現在強く感じることは“日本人であることは素晴らしい”と思えること。

経験はベースの上でプラスとなり、自分が有する土台がしっかりして誇りに思えること。そして更には、オリジンを語れることが大事だと思う。

と語られる児玉さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
児玉さんのTCK体験をお楽しみください。

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代表/ 初田美紀子
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