112. 離婚

投稿者: | 2019年7月8日

今回のPodcastは過去に取り上げたことのないテーマ「離婚」を積極的に取り上げたいと思います。

日本の離婚率は3組に1組とよく言われていますが、この数値を例にして語ってしまうには、誤解が生じてしまうと感じます。これはメディアがよく使う指標であり、その根拠として、1年間の婚姻件数に対する1年間の離婚件数を表しているからです。[メディア指標の3組に1組⇒1年間の離婚件数÷1年間の婚姻件数]

したがって、現在の日本を語る上では、さらに妥当な数値(計算式)を探してみました。「有配偶離婚率」という数値があります。「有配偶離婚率」とは、1年間において既婚者のうちの何人が離婚したかを表す指標です。この数値の求め方は、「有配偶離婚率」=離婚数÷有配偶人口(既婚の夫婦の数)であり、現実に近い数字を表せると思います。この数字によると、現在1年間で200組に1組が離婚しています。

離婚のデーターに関して、「離婚件数」も「有配偶離婚率」も、2000年以降下がっているのは事実です。しかしながら、この数字の意義を述べるよりは、離婚がライフイベントの一つとして認識されるようになったと感じます。

今回は、離婚に至る理由の一つとして、夫婦間コミュニケーションについて言及したいと思います。1920年代の早い時期からアメリカでは研究が実施され、60年代に入ると、満足度の高い夫婦とそうでない夫婦にはコミュニケーションスタイルの差異が指摘されるようになりました。ゴットマンの研究が有名で、25年にわたる研究から、夫婦関係の満足度が研究された知見が得られています。

言動(相互作用の中でどのような言動をとるか)
認知(どの言動をどのように認知するか)
生理的反応と情動(相互作用の中で得られるもの)

で満足度が決まると見出したのです。さらに興味深いのは、満足している夫婦は、ネガティブな相互作用の後には、修復が生じている点です。修復のコミュニケーションをとることが多いとされています。つまり、ポジティブな情動がうまれやすいコミュニケーションが図られることに違いがあることが分かりました。

夫婦間コミュニケーションは、結婚されている方なら、誰でも悩んだり、ギクシャクする時代を経るものかもしれません。ネガティブな要素を避けるのではなく、ポジティブなコミュニケーションに転じる修復に焦点を置くことをお薦めします。

【ポイント】
★夫婦間コミュニケーション。結婚に課せられた永遠のテーマかもしれません。他者がどのように自分が発した言葉を認知して情動(氣もち)を引き起こしているのか、これこそ、“I”メッセージを使って、紐解いていきたいものです。パートナーシップはいつでも育てることができます。今日からトライしてみてください。

「今日もいろんな氣もちにありがとう!」


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