192.【TCK Home Interview】ゲスト97 奥村 美智子さん

投稿者: | 2023年9月25日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第97回目のインタビューは、奥村 美智子さんのお話です。


海外渡航歴 1
(埼玉県朝霞市生まれ/ 埼玉、千葉、茨城と引越を繰返す/

小3 イギリス・ロンドンに引越。小3,ローカルスクールに通う。
小4-中2 郊外の学校に転校して寮生活/

中3 日本帰国準備のため、ロンドンの学校に転校/

高1 日本帰国。帰国子女の多い高校に進学 /
大学 日本で進学後、日本企業に就職/

現在、UNDP総裁付 上級特別補佐官としてNYで活躍中)


「イギリスに行くのは嫌!」と引越に反発してみたくて、抵抗した女の子だった。
外で遊ぶのが大好きな活発な女の子。引越の準備が進むにつれて、移動の覚悟が固まっていったと思う。イギリスのローカルスクールに入ると、ネットボールにのめり込んだ。それが功を奏して、友人の輪が拡がっていった。算数が出来たことも相俟って、交流が増えていった。

・小4、「あしながおじさん」の主人公に憧れを抱き、寮生活ができる学校へ転校した。
伝統的な校風でありがながらアットホームな学校で、自分のやりたいことを追究できる生活を過ごせた。約4年間、課外活動を通じても、人の本質を学べる環境に身を置いた。中3は日本帰国を見越して、ロンドン近郊の学校に転校した。1年後に帰国が確定していても、最後の1年間はストレスの溜まる生活だったと振り返る。

・日本帰国後、帰国生の多い高校に進学した。上手にソフトランディング出来たと感じている。
自分がどうあるとよいのか、徐々に理解しながら日本社会に適応していった。しかしながら、最も日本を学ぶ時期となったのは大学4年の就職活動。全てのプロセスがカルチャーショックで、上手く出来ない自分が歯がゆかった。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡ジェンダーニュートラルという言葉があるように、「カルチャーニュートラル」で居られることが、自分の強みである。表現方法、態度、マナーなどに翻弄されることなく、人間としての本質は何かに注視し理解して、人間関係を築いていくことを意識している。

と語られる美智子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。美智子さんのTCK体験をお楽しみください。

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