170.【TCK Home Interview】ゲスト91 諸田 守さん

投稿者: | 2023年4月24日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第91回目のインタビューは、諸田 守さんのお話です。


海外渡航歴 2

(埼玉・大宮市生まれ/ 1歳、名古屋へ引越/

5‐9歳(小4)オーストラリア・メルボリンへ引越。
現地幼稚園卒業後、日本人学校に通う/

小4‐中3 イギリス・ロンドンへ引越。日本人学校に通う/
高1 日本・東京へ帰国。私立高校(帰国枠)に進学/

大学も日本で進学、日本メーカー企業に就職/
現在、海外駐在員としてベトナム→タイ→ベトナムと合計10年間、東南アジアで勤務)


・物心ついたらメルボルンにいた。家族全員がメルボルンを大好きで、離れるのが嫌だった。
幼少期はシャイな性格で、現地幼稚園に行くのが億劫だった。父親が送迎するも会社まで付いていってしまっていた。日本人学校入学後、すぐに友人ができ、悩み事が一切ない学校生活となった。メルボルン生活が非常に楽しかった。

・メルボルンからロンドンへスライド生活。飛行機の中で、オーストラリアを出るのが寂しかったのを憶えている。
同じ英語圏への引越でありながら、住み慣れた家と親しい友人となれるのが辛かった。イギリスは威厳があって格式張って見えたが、街はお洒落で日本の商品も手に入る利便性が高く、大いにメリットを感じていた。

・高校進学は迷いなく日本帰国の道を選んだが、帰国後のカルチャーショックは大きかった。
日本の集団社会、マジョリティーに属する必要性を感じてしまう社会に負い目を感じていた。帰国生である自分を隠しながら、どうやってマジョリティーにかかわれば良いか、ストレスを感じていたと思う。それは、大学でも社会人になっても続き、社会人として海外の友人ができたことを契機に和らいでいった。現在は、多様性を受け入れる素地は、帰国生時代に培ったのではないかと感じている。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡いろんな世界が見られたのみならず、世界の広さや可能性も感じられた。一旦、日本の外で出たことで、日本の良さやすばらしさを知り得たと思う。社会人になり、海外と日本の架け橋になれる人材になりたいと思ったベースは、TCKとしての海外生活があるのかもしれない。

と語られる守さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。守さんのTCK体験をお楽しみください。

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