167.【TCK Home Interview】ゲスト90 消化器内科医/ 友成 曉子先生

投稿者: | 2023年4月3日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第90回目のインタビューは、消化器内科医/ 友成 曉子先生のお話です。

海外渡航歴 2
(日本横浜市生まれ/ 3-6歳、英領香港で過ごす/
6歳、日本帰国。小1-3年、横浜市公立小学校に進学/

小3-中3 米メリーランド州へ引越。現地校に通う/
中3、日本へ帰国。公立中学に転入/高校・大学ともに日本で進学/

現在、中国上海で医師として勤務。TCK2児の子育て奮闘中)


・香港ではお手伝いさんが、チャーシュー入りの炒飯を作ってくれたのが良い思い出。
香港では日系の幼稚園に通い、日本語だけの生活だった。お手伝いさんとは、どのようにコミュニケーションを取っていたのか不思議である。小学校入学に合わせて、単身日本帰国。数か月後に家族が帰国するが、それまでは祖父母宅より小学校に通った。当時の両親の決断は、真似できないと感じる。

・アメリカ駐在が決まると嬉しかった反面、お友達とお別れすることは、非常に寂しかった。
学校生活では、言葉が通じないことがショックだった。日英辞書を持ち歩き、単語を引き、指さしながら自分の要望を相手に伝えていた。結果的に3ヶ月ほどでコミュニケーションが取れるようになり、日本人一人しかいない環境も逆に良かったと思う。アーチェリーやライフルなど珍しいスポーツを体験出来たことが楽しかった。中学生になる頃には、心はアメリカ人だったと思う。

・中学3年、アメリカにどっぷり浸かった自分が帰国した当初、周りから浮いていることすら気付けなかった。
公立中学に編入すると、アメリカとは生活が何もかも異なった。周りと歩調が合ってないことも気付かず、1年間が過ぎ去った。高校は帰国生が多い環境であり、個々を尊重する校風の中、イベントも部活も充実できたと思う。自分と同じようなバックグラウンドを持つ仲間に出逢えることは大事だと振り返る。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡視野が広くなったと思う。海外生活が成功体験となり、現在上海で仕事や子育てをする選択をすることに繋がっていると実感している。両親にとても感謝している。言語に長けるということは、武器であり、人間同士の繋がりをもたらす。その意味で、TCKの皆さんにも自分の体験を誇りに思ってほしいと願っている。

と語られる曉子先生は、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。曉子先生のTCK体験をお楽しみください。

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