元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第75回目のインタビューは、吉澤 広紀さんのお話です。
【広紀さんの英語レッスン 連絡先】
hirok.yoshizawa@gmail.com
・海外渡航歴 2回
(日本(東京)生まれ/ 0歳(10ヶ月) 米NY州に引越/
0-5歳 NY州で育つ/ 年長―小6 日本(東京)で過ごす/
小6夏―中3 米NY州に引越。現地校に通う/
高1 日本(東京)帰国。私立高校に入学。高校・大学共に日本で進学/
現在、本職以外にも英語レッスンに力を入れている。)
・1回目のアメリカ生活は、物心がついたと同時に、英語を話していた。
10ヶ月児にNYに引越し、両親とは日本語を使い、兄とは英語で会話する日常だった。5歳で日本帰国となり幼稚園に通った。日本語に不自由した記憶はないが、折り紙が折れずに泣いていたことをよく覚えている。
・2回目のアメリカ学生生活は、 “地獄”だった。
英語が何も分からず、学校の廊下で泣いていた。しかし、渡米1年ほどでブレイクスルーした体験を今でも覚えている。数学の授業中に、スラスラと英語で答えられた瞬間である。それ以降は友人にも恵まれ、とても楽しい日々だったたと振り返る。
・帰国後の高校生活は、周りに馴染むのに難しい時期だった。
アメリカナイズされて帰国した自分は、周りの友人からは「変わった」存在だった。あまり友人が出来なかった。1人でも平気だと思い込んでいたが、やはり窮屈に感じ、オーストラリアに短期留学を決断。英語で再び自己表現できることに、非常に嬉しく感じた。
・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡何でも受け入れることが出来る「許容力」が根付いたと思う。様々な違いを認め、各々のあり方に気付けたと思う。自分自身においても、英語を使って日本人を助けたいと思うようになった。英語教育に従事するようになり、英語レッスンを展開している。英語は学習すれば必ず伸びるところが楽しさである。
と語られる広紀さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子
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