136.【TCK Home Interview】ゲスト74 松田 海さん

投稿者: | 2022年8月29日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第74回目のインタビューは、松田 海さんのお話です。

海外渡航歴 2回
(米ハワイ州生まれ/ 0-5歳 米ハワイ州で育つ/
5歳―小2 日本(東京)で幼稚園・小学校に通う/

小2―中3 米ロサンゼルスに引越。現地校に通う/
中3夏 日本(東京)帰国。公立中学に編入。私立高校・大学共に日本で進学/
現在、外資系企業に勤務の2児のパパ。)


・2回目のアメリカ生活は、言葉の壁を感じて苦労した。
幼児期(5年間)ハワイにいたとはいえ、英語をすっかり忘れてしまっていた。“Can I play?”のフレーズを頼りに、不安ながらも学校に通っていた。ベトナム人の友人が出来た時は、本当に嬉しかったのを覚えている。真の意味で、現地の友人たちと同様に話題に付いていき、笑いのツボさえ理解できるようになるには、4-5年要したと思う。

・アメリカ学生生活で、アメフトのキャプテンに選出されたことは、大きなターニングポイントとなった。
アメフトは大人気スポーツであり、周りから注目される。その仲間よりキャプテンに指名され、その座を得られたことは大きな自信となった。また、キャプテンとして活躍すると、他のクラスメートからも注目され受け入れられた。人種の壁を超える、ブレイクスルーした体験が出来たと振り返る。

アメフトに打ち込んだ中学時代(米カルフォルニアにて)

・中3の夏、半ばあきらめの気もちでの帰国となった。心では残りたい気持ちは大きかった。
東京に戻り公立中学に編入した。意外にも、居眠りをするクラスメートを目の当たりにして、日本のルーズさに驚いた。私立高校に進学すると、個性を尊重する先生のお陰で、新しい日本の環境には徐々に慣れていった。高校・大学を通じて、あからさまな主張をするアメリカ的発想ではなく、周りのために考えていく日本的なあり方を獲得していったと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡良い意味で、“器用”になったと感じている。アメリカと日本の双方のあり方を使いこなせる自分がいると思う。どちらの立場でも振る舞うことが出来、且つ英語も日本語も自由に言葉を使えることは、社会のツールとして大きな強みを得た。

と語られる海さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
海さんのTCK体験をお楽しみください。

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