134.【TCK Home Interview】ゲスト73 田口 優介さん

投稿者: | 2022年8月15日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第73回目のインタビューは、田口 優介さんのお話です。


海外渡航歴 1回
(日本兵庫県生まれ/ 0-4歳 兵庫県で育つ/
4歳半―中学2年 米・NY州へ。半年後、NJ州に引越し、現地校に通う/

中2 帰国後、国立中学に編入。高校・大学共に日本で進学/
現在、宇宙飛行士への夢を叶うべく宇宙関連事業の仕事を手掛けている)

・アメリカではマイノリティーの自分は、逆にアジア人から「日本人」として強く意識されていることを知った。
アジア人からの強い反発に遭うことが多かったが、当時はその理由がよく分からなかった。暫く一緒に付き合うことで、アジア人として、結局は打ち解けられる経験も出来た。日本に帰国して歴史を学ぶと、当時の苛めの理由が解明でき、ある意味納得した。約10年間のアメリカ生活は、総じて良い思い出しかないように思う。

・日本帰国が決まると、楽しみしかなかった。
新しい環境で、新しい生活を想像すると、ワクワクした。日本をほとんど知らなかった自分には、日本のすべてが新しく、分からないことだらけだった。編入した中学には、同様に帰国生の友人も多く在籍しており、学校生活としては恵まれていたと振り返る。

渾身のヘアスタイル(自作です(^^♪)

・公立の高校に進学すると、周りから何かと揶揄されることが、非常にしんどかった。
「アメリカ人」とツッコミを受ける生活に嫌気を感じ、目立たないよう殻に閉じこもる時期もあった。しかし、高2の冬に大きな転機が訪れた。学校行事のマラソン中に捻挫をした自分を、多くの友人たちが手助けし運んでくれたのだ。その姿を見て、「皆、友達なんだ。。」と初めて涙するほどの感動を覚えた。さらには、日本の国のあり方も理解できるようになり、その事件を境に表現できる自分を取り戻せたと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡「日本って、すごくいいな~!」と思えるようになった。アメリカと日本の両国で育ったことにより、両者の目で複眼で物事を捉えられことが出来ている。日米比較の視点は、片方の経験だけでは決して得られないものである。多くの経験や比較を通じて思う事には、日本にある「平和」の素晴らしさである。日本は平和があるからこそ、享受できる豊かさがあると感じている。

と語られる優介さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
優介さんのTCK体験をお楽しみください。

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