117.【TCK Home Interview】ゲスト63 安達 涼さん

投稿者: | 2022年4月18日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第63回目のインタビューは、安達 涼さんのお話です。


海外渡航歴 2回

(日本(神戸)生まれ / 1歳で東京に引越/
3-7歳 チュニジア(インターナショナルプリスクールに通う)/

小1-6年 公立小学校、中1-3年 私立中学校に通う/
高校時代、ベトナムに引越。インターナショナルスクールに通う/
現在、アメリカの大学に通う4年生。)


・チュニジアでの生活は記憶として鮮明である。毎日泣いていた自分がいた。
両親は現地の幼稚園に入れる方針だったが、当時、SAARSが流行したことが遠因して入園が認められなかった。結果、英語を使うプリスクールに通うことになったが、何もわからない毎日が嫌だった。

・7歳で日本帰国が告げられると、非常に嬉しかった。
当時、日本は憧れの場所だったと思う。ランドセルはキラキラした存在で、段ボールで親に創ってもらって遊んでいた。実施に公立小学校に転入すると、最初は物珍しさが強調されていたが、時間の経過と共に難しさに遭遇した。友人関係、学校のルールに従うこともストレスだった。チュニジアに戻りたいと思うまでになった。

・中学時代も厳しいものだった。高校生でベトナムに行くことが決まり、高校で転機を迎えられた。
中学時代でも帰国生の自分が目だってしまう現状が続き、イジメられることが多かった。依然として友人関係を構築することに困難さを感じていた。一方、ベトナムのインターナショナルスクールに通うと、イジメられる場面はあるものの、その抜け道を見つけて潜る経験が出来たことが大きな経験となった。コミニュティーが創れたことが自信となり、中学時代の辛い体験も乗り越えられたと振り返る。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡答えは一つだけではないと知った。ディスカッションする場面において、他の考え方や価値観を提言できる自信があると自負している。自分がどこから来たか?という質問が苦手だったが、そこに向き合った自分がいたからこそ、「自分のタイミング」で自分が決めて良いと思えるようになったと思う。

と語られる涼さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
涼さんのTCK体験をお楽しみください。

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