109.【TCK Home Interview】ゲスト58 武田ビュトナー 早苗さん

投稿者: | 2022年2月21日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第58回目のインタビューは、武田ビュトナー 早苗さんのお話です。


海外渡航歴 3回
(日本(大阪府)生まれ / 2-6歳 米NY州で育つ/
6歳―小3まで 日本(東京)の公立小学校に通う/

小3-小6 台湾(台北)の日本人学校に通う/
小6の3学期に元居住した地域に戻るも、中2にスイス(チューリッヒ)に異動

スイス(チューリッヒ)では、インターナショナルスクールに通う(2年半)/
帰国後、高校・大学は日本で進学。現在、ドイツ・ベルリン居住。)

・2回目の異動(台湾への引越)自体はあまり覚えていないが、現地での生活は本当に楽しかった!
台湾の日本人小学校では、中国文化に触れる機会が多かった。給食時には烏龍茶が出されたり、クラブ活動では中国駒を学んだり、台湾の方との交流会も用意されていた。学校外の経験としては、市場での風景、食べ物の美味しかった思い出、父親との蝶採集など、良い思い出ばかりである。

・小6(3学期)に元々居た環境に戻るも、違和感を非常に感じた。
帰国後間もなく、「台湾人!」と男の子に揶揄された。笑い者にされることで、日本人に対する不信感が芽生えた。中学生になると、アメリカ帰りの帰国生に出逢い、周りの対応が異なることも目の当たりにした。滞在国が異なることが、これほど扱いが異なることに違和感を感じたことを覚えている。

・スイスのインターナショナルスクール時代はダークな時代。その後の日本でも高校生活はスムーズな移行だった。
英語を話せるようになりたくて、自ら父親に頼み込んでインターに編入した。しかし、英語は難しく、歯を食いしばり悩んだ苦しい時期だったと思う。一方、帰国して入った高校は、みんなに受け入れられたと感じている。自分自身に対する自信にも大きく寄与しいている。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡人として強くなったと思う。どんな環境でもやっていける自信がついた。適応力がついたことや、人をジャッジしなくなったことも良かった。年齢や分野を超えて、人と知り合うことが自分の人生のエネルギーだと感じている。

と語られる早苗さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
早苗さんのTCK体験をお楽しみください。

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