107.【TCK Home Interview】ゲスト57 劇団バナナ 長田ベル 寛子さん

投稿者: | 2022年2月7日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第57回目のインタビューは、劇団バナナ/ 長田ベル 寛子さんのお話です。
【オンライン情報】
・I am ME  特設サイト https://iamme.jimdosite.com/

・I am ME Youtube 歌・映像リンク https://www.youtube.com/watch?v=bXv6Kt1t8gM

・劇団バナナ https://www.facebook.com/theatrebanana

・@hiroko.roko https://www.instagram.com/hiroko.roko/


海外渡航歴 2回
(日本(千葉県)生まれ/ 1-4歳 米シカゴで育つ/
5歳―小5まで 日本(千葉)の公立小学校に通う/
小5-中2 米ロサンゼルスに引越/
帰国後、中学・高校・大学(大学3年時、イギリス留学)、日本で進学卒業/
現在、米NYに在住(14年目)。劇団バナナを基盤に日本文化伝承を手掛けている)

2回目の米ロサンゼルスへの引越は、不安の気もちが大きかった。
日本の小学校で児童会役員に当選したばかりの自分は、引越で役員を辞めざるを得ないのが無責任に感じて嫌だった。でも何より可愛がっていた犬を連れていけないのが辛くて泣いた。アメリカへ引越すると、英語が全く分からず、絵をひたすら描いていたのを思い出す。

ロサンゼルス3年間は、とにかく頑張った!努力していたな~と思う。
引越直後は、トイレに行くのも困った。授業を離席するための英語が分からなかったのである。英語が分かるようになるまでは時間を要した。英語の家庭教師に対して、悔しい気もちや素直になれない自分など、複雑な感情が入り乱れもがいていた。補習校は日本語で話せることで救われる思いがしたのも束の間、イジメを受ける体験もした。現地校でも、補習校でも、一生懸命過ごしていた少女だったと思う。

・自分に相応しい高校に進学することが出来て、ようやく自分を見つけることが出来た。
帰国後、千葉の公立中学に編入。環境の違いになかなか打ち解けることが出来なかった。自分の同じような仲間がいる高校があることを知り、その環境に身を置くことが希望となった。晴れて希望の高校(ICU高校)に進学すると、何でも話せる、表現できることに自分のバランスを見つけることが出来た。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡1.正解は一つではないことを知った。(多様性の理解)
2.海外に行ったからこそ、日本を知る必要性を感じた。
3.どこでもやっていける自信を持てた。
4.転校生に対するシンパシーを感じるようになった。優しくなれる。

と語られる寛子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
寛子さんのTCK体験をお楽しみください。

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