元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。
元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第39回目のインタビューは、美容師/工藤 菜々子さんのお話です。
・海外渡航歴2回
(日本(神奈川県)生まれ/ 5-6歳 米テキサス州・ダラス 現地校に通う/
小学1年-中学3年夏 日本東京に戻り、公立学校に通う/
中学3年夏―高校 米テキサス州・ダラス 現地校に通う/
大学 アメリカで進学するも退学を決断/ 美容専門学校に進学/
米テキサスにて美容師として採用され、現在活躍中)
・2回目のアメリカ生活があったらいいなぁ~と密かに思っていた。
幼児期のアメリカ生活1年だけでは、英語は十分に上手くならなかった。帰国子女とも言えない自分に悔しさがあったように思う。再びチャレンジしたいな、と淡い気もちを抱いていた。
・中学3年夏、母親に突然言い渡された2回目の渡航の話。よくわからない気持ちが込み上げた。
当時、頑張っていた受験勉強と想い描いていた日本での生活。一方、突然告げられたアメリカへの引越。自分の中で整理が付かず、泣き出してしまった。未来が想像できなかった瞬間だった。
・親から自立したい!という強い想いがあった。
アメリカの大学へ進学するも、英語の授業が付いていけず、フワフワしていた。自分の選択について深く悩んだ結果、美容師として再スタートすることを決められた。テキサスで生活する自分も、自分の居場所と感じられている。
・海外移動は自分の視野を拡げてくれた。また、他者の選択についても寛容になることを学べた。
価値観は異なるものだという視点を理解して以来、“周りに合わせなきゃ!”と躍起になる気もちは少なくなった。その結果、日本に対するこだわりも薄くなれたと思う。
と語られる菜々子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
菜々子さんのTCK体験をお楽しみください。
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子
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