元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。
元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第31回目のインタビューは、橋本 有紀さんのお話です。
・海外渡航歴3回
(オランダ・アムステルダム生まれ、
1.5歳~年長 仏・パリ 日本人幼稚園に通う/
年長~小6(1学期) 日本・横浜 公立小学校に通う/
小6夏~高2 米・カルフォルニア 中学・高校共に現地の公立学校に通う/
高2~大学 米・NY 現地の高校・大学に進学する/
就職 米・NY。社会人2年目、家族がいる日本へ帰国/
日本で働いた後、結婚。シンガポール駐在(5年間)を経験/
現在、東京で3児の子育て中)
・初めての日本生活に違和感はなかった。
フランスで日本人の幼稚園に通っていたことも起因しているかもしれないが、日本の公立小学校での適応には問題なかった。演劇クラブや放送委員会に所属して、自分を表現することが大好きな女の子だった。
・米生活は何でも新鮮だった。カルフォルニア時代は日本人が多い環境。NY時代は一転して、日本人がほぼいない環境に変化して、自分の適応も様変わりした。
生活環境の中に、日本人の友人が存在するか否かは、自分の生活を大きく左右したと思う。時々日本語を話せる環境だったものが、一転して日本人がいないスクールライフになると、自分の身の置き所がなかった。一人でランチを取ったり、孤独のあまり涙することもあった。
・転機は、高校で3部門で賞を得たことである。頑張れば、認めてもらえる!と自信をつけることが出来た。
高校に日本人ハーフの先生と知り合うことで、自分の生活が徐々に安定していった。絵が好きだった自分は、さらに活動を拡げ、学校でも賞を貰う栄誉を得た。それを機に、現地の友人とやっと肩を並べることが出来たと嬉しかった。
・大学はNYで頑張った時代。就職もNYだったが、祖父が他界したことが契機となり、日本に戻る決意をする。
NYの生活は、様々な芸術作品やアートワークに触れることが出来て、刺激的だった。自分の力で頑張って生活していた。社会人2年目、祖父の他界により、“家族ともう一度住みたい”という想いを募らせた。日本に戻り、生活を再度立ち上げて現在の自分がある。
と語られる有紀さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
有紀さんのTCK体験をお楽しみください。
【橋本有紀さんオンライン情報】
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子
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