159.【TCK Home Interview】ゲスト85 吉田 裕子さん

投稿者: | 2023年2月6日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第85回目のインタビューは、吉田 裕子さんのお話です。

海外渡航歴 1

(東京杉並区生まれ/ 小1 公立小学校に入学/
小1(6月)- 6 私立小学校に転校。卒業/
中1 私立中学に進学/

中2 イギリスへ引越。インターナショナルスクールに通う/
高校卒業、イギリスの大学入学。西洋美術史を専攻。
卒業後、日本に帰国/

特許事務所での仕事を経験され、現在2児の子育て奮闘中)


・生来は、大人しい女の子だった。小学入学して楽しめていない自分を母親が心配して、私立小学校に転校した。入学当時、笑顔が少なったが、転校後6年生になる頃には、学級員になるようなハキハキした性格に成長した。受験して中学を決めるも、また学校に合わないハプニングに見舞われた。そんな中、父親のイギリス転勤が決まった。事態をよく理解しないまま、なんとなく親の転勤にただついて行ったような記憶である。

・インターナショナルスクールに通うも、英語が理解できないことが大きな壁となった。
英語に必死だった生活が1年半続いた。英語の授業にようやく追いつくも、自分の殻に閉じこもる状態は3年ほど続いたと振り返る。学校にいく朝に、お腹が痛くなることも度々あった。しかし、高校2年時に、クラスでコミュニケーションを取れる友人が出来たことが自分の殻を破る契機になったと思う。最後の2年間は、本当に楽しい学校生活となった。

イギリスの大学進学を決めた。西洋美術に関心があり、また英語をさらに伸ばしたい気もちが勝った。
家族は日本に帰国して自分一人がイギリスに残ったが、アートが溢れるイギリス生活は充実した。しかし、大学生活の終盤、またもや英語の壁が襲った。西洋美術の学びを深めるには、英語がネックであると感じた。一方、日本一時帰国時にバイトを経験で、自分の母国語は日本語だと実感した経験も加わり、日本に帰国することを決めたと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡学生時代の海外生活で、自分のネガティブな面を掘り下げてしまったことで、逆にその状態を覆そうとする意志が強くなったと思う。無意識にもプラスな自分を創ろうと努力する自分が存在しており、いつも心地よい場所を創り出す行動に繋がっている。

と語られる裕子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。裕子さんのTCK体験をお楽しみください。

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