164.【TCK Home Interview】ゲスト88 人形作家|波津 あゆ子さん

投稿者: | 2023年3月13日

元帰国生(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響やHome感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。元帰国生の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第88回目のインタビューは、人形作家/ 波津 あゆ子さんのお話です。

HP)4bun-no1.com

取扱店は以下になります。
・STOVE鎌倉 https://stove-kamakura.stores.jp​ 実店舗及びオンラインでの取り扱いです。

・John 鎌倉 https://gallery-john.jp オンラインストアでの取り扱いです。

・KAMOSU https://kamosu-life.com​ 本鵠沼の自然食材・雑貨店。実店舗での取り扱いです。


海外渡航歴 2
(東京・八王子市生まれ/ 3-5歳、ブラジル・リオデジャネイロで過ごす/
5歳 日本帰国。1年間、日本で東京・八王子で過ごす/

小学1-4年 イタリア・ローマへ引越。日本人学校に通う/
小学4年 日本(東京・八王子市)帰国。公立小学校に転入/

中学・高校・大学共に、日本で進学/
大学卒業後、文化服装学院で学び、都内のアトリエに就職。
現在、人形作家として活躍されている)

・一番最初の記憶は、母とデンタルフロスを選んでいる記憶。ブラジルでは、デンタルフロス使用が日常だった。
現地の幼稚園に通い、ポルトガル語は上達しなかったが、ブラジル人の男の子と遊んでいた。とても日焼けしていたため、日本に戻ると、幼稚園で着換えをすることに抵抗があった。幼児期でありながら、日本の同調圧力を感じていた。

・2回目の海外生活は、イタリア・ローマ。両親が自分の資質を考慮して、日本人学校を選んでくれた。
父親の出張に付いていき、パスタ工場見学をしたことが覚えている。クラスメートも父親の出張についていくことは珍しくなく、自由な生活を送れていた。美術館巡りやイタリアの歴史を学ぶ経験は大きい。

・日本帰国後、学校生活に横たわる同調圧力に耐えられなかった。
イタリアの日本人学校では、学年4人ほどの少人数規模。日本では40人クラスへと変化し、ストレスを抱えていたと思う。振り返ると、中学校が一番苦しい時代であった。例えば、運動会参加が嫌で嫌でたまらなかった。先生方と何回も面談を重ねて不参加の意思を通した。高校生になる頃には、自分の意思を依然として通すものの、友人の理解を得られるようになったと思う。

・海外生活がもたらした影響は何ですか?
➡ブラジルの色彩感覚が現在の仕事に活かされていると思う。「南米の感じがする」と人に言われることも多い。父親が買ってきてくれた民族衣装の影響を色濃く受けている。イタリアの影響も受けている。母親が料理好きなこともあり、世界の料理を楽しみ、関心も人一番強いと思う。

と語られるあゆ子さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。あゆ子さんのTCK体験をお楽しみください。

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