元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。
だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。
海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。
元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。
―第38回目のインタビューは、小森 有夏さんのお話です。
・海外渡航歴3回
(日本生まれ / 0-2歳 メキシコ育ち/ その後、日本帰国/
幼稚園年中―小学3年 米ニュージャージー州 現地校に通う/
小学3年-5年 日本東京に戻り、公立学校に通う/
小学6年―高2年 ベルギー・ブルッセル インターナショナルスクールに通う/
その後、日本東京に戻り、大学進学)
・アメリカ体験は、何もかも“大きく出来た!”と自分の原体験になっている。
毎日がアドベンチャーだった。何に対しても楽しめる母親の性格もあり、自分は子どもらしく遊びを謳歌できていた。アメリカのイベントの思い出は、家族や近所の方との楽しい記憶である。子どもは母親から受ける影響が大きいと思う。
・小学3年で日本に戻ると、いろんな不思議(違和感)を感じた。
“好き・嫌い”を表現することが評価されたアメリカとは異なり、日本では“嫌いなことも好きになりなさい!”と言われているような気がした。自分の疑問を素直にぶつけることが出来る先生に恵まれ、適応できたと思う。
・2回目のベルギー行きは、嬉しかった!新しい世界に飛び込むことは、好きだったように思う。
勉強が出来なかった日本の生活とは一転して、インターナショナルスクールでは英語をきっかけに勉強が出来るようになった。毎日が物語の中にいるようなベルギー生活は、街を歩いているだけでも楽しかった。
・海外移動により“気づく”能力を獲得できたと思う。
環境の変化にも動じず、楽しめるものを見つける癖がついた。
永遠に続くものが想像できない一方、たえず変化することが楽しいと感じている。全部が自分であることを受け入れられると、どんどん“楽”になると思う。
と語られる有夏さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披
有夏さんのTCK体験をお楽しみください。
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一般社団法人 育ちネット多文化CROSS
代表/ 初田美紀子
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