054.【TCK Home Interview】ゲスト㉙ 富岡 隆之 さん

投稿者: | 2021年2月1日

元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。

元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第29回目のインタビューは、富岡 隆之さんのお話です。

海外渡航歴1回
(兵庫県生まれ、小1(3月)~小6 イギリス 現地校に通う /
中1~中3 帰国後、帰国子女学級がある中学(神戸)に通う /
高校・大学は日本で進学/ 2001年、広告代理店に就職。現在に至る。)

イギリス現地校に転校当時、アルファベットも理解していなかった。
言語上で特別苦労した記憶がない。両親が事前に、丁寧に学校選びをしてくれていたことが、良い適応に貢献したのではないかと推察している。

イギリス生活は、概ね楽しいものだった。仲間がいたことが、救われた。
差別はあるものの、それが全てではないと理解できたことは大きい。
圧倒的マイノリティーの体験が出来たことは、帰国子女経験の中で、非常に大きな収穫だったと考えている。

“日本は変わっている”
国としてのベースが異なるという認識は持ったほうが、帰国後の適応をスムーズにすると感じる。自分が主流ではないという感覚は海外にいると普通に感じているが、日本では同じような指向性が生活(校則など)にも求められ、当時は驚きを隠せなかった。

第二の故郷としての「イギリス」は、心の中のイメージと現実とが異なってきている。
時間の経過と共に、“ふるさと”が少しずつ離れてきているように思う。
帰国後6年余り経過してから、イギリスに遊びに行った。友達はいるものの、「あ~、もう自分の故郷ではないのかも、、」と一種のさみしさを感じたことがある。一方で、自分の中には現在も、「こころの故郷」として大事な位置を占めている。

と語られる富岡さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
富岡さんのTCK体験をお楽しみください。

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