041.【TCK Home Interview】ゲスト㉓ 根本 薫 さん

投稿者: | 2020年11月2日

元帰国子女(海外で幼少期・学童期を過ごした期間のある方=TCK)を
お招きしてご自身の海外移動がもたらした影響や
Home感について語っていただくコーナーです。

だれでも、生まれてからずっと付き合っている自分自身。

海外移動が何を自分の人生にもたらしたのか、ゲストの皆さんが大人になったからこそ、見えて来たものがあるはずです。社会場面では、なかなか語られなかった事柄、語れなかった想いなど、掘り下げていきたいと思います。

元帰国子女の「HOME」を聴くことで、日本の将来の国際性も見えてくると期待しています。

―第23回目のインタビューは、根本 薫さんのお話です。

海外渡航歴1回
(東京生まれ、東京育ち/ 中学1年(12歳)-22歳 米ハワイ州に単身引越/
現在関西在住・日系の法人に勤務 )

日本の両親の家にいたくない、家出のような感覚で、ホームステイを決行した。
アメリカでは全てが違っていた。二人の男子がいる白人の米軍家庭で過ごした。
地元の学校に通い、周りには日本人はいなかった。
家の中も、当たり前だが、アメリカそのままの生活だった。
一般の帰国子女とは異なる体験だったと思う。

ハワイのご両親と

ホームシックが訪れたのは、渡米後1年経過する頃だった。
最初は慣れることに無我夢中だった。半年経過すると、
言葉も少しずつ習得でき、生活にも慣れていった。
自分の主張が出来ない現実や想いが募ってくると、
唐突に家を飛び出した過去の自分に対する反省と気づきが生まれたと振り返る。

 

現地の人気者グループに入りたい!と頑張る少年時代だった。
学力別で振り分けられるクラスを観察すると、輝きを放つ人気者のグループがあった。
その仲間に入るためには、英語力が必要だった。仲間になりたい一心で、勉強に励み、
当時の自分のモチベーションとなった。

高校時代の根本さん

高校時代の根本さん

日本の大学進学の発想が自分にはなかった。
現地の同級生の影響が大きかった。
皆が目指すアメリカの大学に行くことは、自然の流れだった。

海外移動は、どの国にも良い/悪いは存在しており、マルチカルチャーの感覚に気付きをもたらした。
10年での海外生活は、大きな視野を拡げてくれたと同時に、
日本文化にも触れたいという想いもあり、日本企業に就職することになった現在がある。
海外移動を重ねている子たちも、アイデンティティーの構築など、
各々悩みを抱えていると思うが、それを同じような経験をもつ人たちに語り、
相談することで得られることもあると思う。是非、挑戦してほしい。

と語られる根本さんは、その他にも、たくさんのエピソードを披露してくださいました。
根本さんのTCK体験をお楽しみください。

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